「派遣労働者の待遇改善に向けた対応マニュアル」の「困りごと」について
「派遣労働者の待遇改善に向けた対応マニュアル」では、派遣元に対する調査や事例収集の結果に基づいて派遣労働者の待遇改善をはかるための施策やノウハウがまとめられ、派遣元が直面する「困りごと」と対応策が24ページでコンパクトに整理されています。
第1章「派遣労働者の待遇を決める上での困りごと」、第2章「待遇決定における困りごとへの対応策」で構成されており、第1章で「困りごと」の類型が紹介され、第2章でテーマごとの対応策について触れられています。
第2章「待遇決定における困りごとへの対応策」では、典型的な「困りごと」の例として、「立候補者が現れず代表者を選出できない」「代表者を決めるための投票が過半数集まらない」が取り上げられています。
過半数代表者の立候補者が現れない背景として、①馴染みのない方法で立候補者の募集が周知されているため労働者が気付かない、②過半数代表者の選出の必要性を理解していない、③自らが過半数代表者として立候補することに抵抗を感じる、の3点が紹介されていますので現場での対応の参考にしたいものです。